秋田県北秋田市の農家さんを訪ねて三千里!≪VOL.1 楮に魅せられた女性≫
先日私は、FACEBOOKにて こんな宣言 をしました!
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『北秋田市の農家さんを訪ねて三千里』 決行します!!
この冬期間を使って、まだまだ行けていない たくさんの農家さんを訪問し、悩み・困りごと・ 考えていることなど、たくさん生の声を 聞いて歩こうと思います!!
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その第1弾です!
わー!!パチパチ♪
実は、今回の生産者さんは「取材に来てみませんか?」と、
以前からとてもありがたいメッセージを送ってくれていました。
なかなか取材するタイミングが合わず、行けていなかったのですが、
ちょうど私が宣言をしたその日に、北秋田市にて作業をしているという
情報をキャッチした私は、早速伺ってみることに!!
というのも、この方は北秋田市出身者なのですが、
現在は県外に住んでいる女性。
そのために、年に数回は北秋田市へ戻り生産活動をされています。
では、
[VOL.1 楮(こうぞ)に魅せられた女性]
さっそく、ご紹介します♪
最近のホットニュースとして、ユネスコ無形文化遺産に
「山・鉾・屋台行事」が登録されましたよね。
そのユネスコ無形文化遺産に2014年に登録された、「和紙」。
その和紙の原料である楮(こうぞ)の生産が北秋田市の
合川地区で行われています。
※楮(こうぞ)とは和紙の原材料となるクワ科の植物です。
今は、和紙の原材料のほとんどが輸入だそうで、国産の楮(こうぞ)は
本当に少ないのだそう。
楮に関わるまでは、会社員として働いていた長谷川さん。
ある日、和紙の魅力に魅せられて「今しかできない!」と仕事を辞めて
岐阜県に修行に行ったそうです。
それからは楮生産一本とのこと。
今は年に数回、北秋田市増沢(旧合川地区)の親戚宅の一部を借りて、
楮の生産をしてできた和紙の原材料を、和紙職人に提供することをされています。
一部の工程を撮影&作業させて頂いたのでご紹介します!
→大量の楮を蒸し上げます。(何度も何度も、、、)
→約2時間ほど蒸し上げます。
→楮が熱いうちに、外側の皮をむいていきます。
これが、けっこうスルッと向けるので、快感でした(笑)
→これが、和紙の原材料となります。きれいですね~♪
内側の木は、薪として利用します。
→今度は、ひたすらに余分な皮を削っていきます。
→何本も何本も。丁寧に丁寧に。
→本当に根気のいる作業が続きます。
和紙に対しての知識がほぼゼロの私は、
和紙を漉くほうがメイン?というか、やりたいのでは?と伺うと、
和紙の原材料である楮の出来によって和紙の完成度が
変わってしまうくらいに重要になるそうで、
今は原材料の生産に大切に取り組まれていました。
いつかは、最終工程までやりたいそうですが、
・人手不足もあり、まだまだ原材料の確保ができないこと
・和紙漉きの設備がないこと
などの理由もあり難しいそうで、でも、今後がとっても楽しみですね!!
長谷川さんの楮は、和紙職人さんの手によって、
すごくキレイな和紙になります。
写真はないですが、小学校の卒業証書に使われたりしたそうです!
長谷川さんの楮を使ってくださっている、2人の職人さんをご紹介。
白色のほうが、「漉人 佐藤 友泰」さんの作品。
透けるくらい薄い和紙なんですね!
http://aitech.ac.jp/~wasi/index.html
紫色のほうは、生産者である長谷川さんが作ったもの。
桜の木についていた苔からつくった塗料で染めたそうです。
こちらは、「かのうともみひさし夫妻」の和紙。
このふわっとした感じ、厚み、ぜひ現物を見てみたい!
下記ブログは、今年の展示会に参加したゲストさんが
展示会の様子、生産者・和紙職人さんなどをアップされています。
http://ameblo.jp/indian/entry-12188922467.html
芸術には、ちと疎い私ですが(笑)、
今回取材させてもらった長谷川さんの楮にかける情熱、
こだわりには驚きっぱなしでした。
和紙という存在は知っていたつもりですが、こんなにも大変な
工程を経ていたなんて、、、
いつか紙漉き、完成品も見てみたいですね♪
http://kazinoki.asablo.jp/blog/
実は、偶然にも!
長谷川さんが作業されている場所の隣にも、別の農家さんが!!
『農家さんを訪ねて三千里 VOL2』 へ続く、、、